新成人記念イベントの京都三十三間堂通し矢だが、出場者の撮影のために例年多くの人が訪れる。
2008年に行ったときの感想と撮影の際の攻略法についてまとめたので、参考にしてください。
☆持ち物
・カメラ(必須)→400mmの望遠レンズがあれば、御落(いちばん後ろ)の射手がアップで撮影できる。日中の行射なので大丈夫だとは思うけど、フラッシュ撮影は禁止。弓道関係者には当たり前のことだけど、ふだん弓道を撮影しない人においてはこのことをぜひ覚えておいてください。ちなみに、100mm程度のコンパクトカメラでもある程度の撮影は可能だが、できればズーム倍率の高いものが望ましい。また、腕を高く上げて撮影する場合があるため、液晶の角度を自由に調節できるデジカメならなお可。
・脚立(ほぼ必須)→特に背の低い人は、人だかりに埋もれて撮影どころではない。2段程度のものでかまわないので、ぜひ用意しておきたい。なお、俺は脚立の購入をためらい、100円ショップで風呂のイスを購入して持って行ったが、足場が不安定で狭かったため、できれば脚立を用意したいところだ。
・相棒(必須)→個人での撮影には、限界がある。長時間の撮影で自分のポジションを確保するのには、相棒がいると心強い。
・カイロ→特に足が冷えた。年によって寒暖の差はあると思うが、冬の京都はかなり冷え込むこともあるので防寒対策はしっかりしておきたい。
1.時程
8:30前 開会式
8:30 奉射(男子)
11:00 奉射(女子)
女子の奉射終了後、予選通過者による決勝、その後称号者の部がある。
→開会式の後に行ったのだけど、8時半に行った時にはすでに人だかりで一番よろしい撮影ポイント(後述)は確保されてしまっていた。男子は960人くらい出場していたと思うが、後のほうになるにつれて人の数が増える。
2.撮影ポイント
通し矢の撮影にもっとも重要なのは、ポジションの確保である。良いポジションを得られたならば、比較的楽に撮影を続けることが可能である。そこで、通し矢の撮影に最も適した場所を考えてみた。
・(基本)射手の正面に立つこと→三十三間堂においては、射手の正面から撮影できるほか、射手の背面からも撮影が可能である。しかし、弓道は正面より撮影することが基本であるため、この記事を読んでいる方が射手の親族・親友など近い関係にいる場合には、正面より撮影することを強くお勧めする。特に女子で非常に混雑するが、そこは我慢である
・射手の立つ位置は固定ではないことに注意→会場で渡されるゼッケン番号で射手の立つ位置を予想できそうに思うが、準備が間に合わずに奉射が始まってしまうと、前から詰めて行射する。そのため、射手の正面で構えていると、後ろのほうに立っている射手が前の射手に邪魔されてうまく撮影できない。射手よりも的寄りの場所を確保することが重要である。なお、自分の番に間に合わない射手も、最後に奉射させてくれるようだ。時間に間に合わなかったからといって、あきらめて帰らないこと。(もちろん時間厳守なことは、言うまでもない)
・朝早く並んで、最前列を確保するのがもっとも理想的なポジション確保の方法である。ただし、最前列は脱出が限りなく難しいので、化粧室へは前もって行っておくことを強くお勧めする。また、最前列でカメラを構える場合、後列の撮影者に配慮し、できればかがんで待機したい。
・射手より若干的に近いところに、消火栓がある。この消火栓の真後ろに脚立を立てると、場所としては理想的だと思う。ただし、消火栓の前に脚立を立てられた場合、この作戦は意味をなさない。なお、消火栓の上にのぼると役員に注意されるので、消火栓はせめて寄りかかるだけにしておくのがルールである。
・消火栓より若干的に近いところに、木が立っている。この木を背にして脚立を立てるのも有効である。この木の足元は平らではないため、脚立を立てる場合には十分注意したい。ほかに脚立を立てている人に押されたりすると、脚立が倒れて危険である。
3.場所確保の掟
・自分が良いポジションをおさえていても、何らかの都合でその場を離れなければならない場合がある。そのような場合には必ず相棒に場所の確保を依頼すること。撮影ポイントはほとんど満員電車のようなものである。戻ってきたときに自分の場所が確保されているとは思わないこと。
・俺は男女ともに撮影対象がいたので、あとのほうに行われる女子の奉射を3時間ほど待ち続けた。忍耐が必要である。
・脚立を立てるときには、後ろの人の視界がほぼゼロになることに配慮したい。今回感じたことは、子女の晴れ姿を写真におさめようとしているが、人ごみに埋もれて困っている父兄がたいへん多かったことである。脚立を立てた人であれば、待ち時間の間に撮影の依頼を受けた場合に応じることも考えておきたい。
・女子の奉射が近づくと、すべての見物客が前に動こうとして、射手と見物客を仕切る柵が倒れる危険がある。難しいとは思うが、押し合わないように見守る必要がある。事故が起きてからでは手遅れであるので、注意。
4.その他
・荷物置き場が用意されるが、ブルーシートが敷いてあるだけでセキュリティはないに等しい。カメラバッグなども邪魔になるので、なるべく荷物を絞り込んだ状態で三十三間堂に到着するのが望ましい。
・見ず知らずの新成人を射場以外で撮影する人を多く見かけるが、びっくりする新成人も少なくない。撮影会ではないのだから、撮影者は最低限、撮影してもよいかどうかの許可は得るべきである。
・もちろん、射手に話しかけてはいけない。
前にも書いたかもしれないが、通し矢の見物客は毎年増え続けているように思う。このまま見物客が増えると、主催者側でも何らかの措置が必要になってくるのではないかと思えるほどだ。
弓道のイベントにおいては、事故が起こらないように注意を払う必要がある。今回は何事も起こらなかったようだが、それだけは本当に注意してほしい。見物客が前列の柵を倒してしまったら、事故が起こる可能性だって十分あると思う。今日の状況下で万一事故が起きてしまったら、通し矢の存続すら危うい。射手も見物客も、その点を十分にわきまえて行動したい。