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北海道への旅(その2)

タクシーの中で、運転手の方がフェリーターミナルに電話をしてくれた。充電がなかったので私の電話を使ってもらった。これには非常に助かった。聞くと、同じようなシチュエーションで何度も電話しているらしい。到着後、急いで券を購入し、フェリーに滑り込みセーフ。
なんとも慌ただしい雰囲気の中で、フェリーは利尻島に向けて出発。客室は2等。しかし、鹿児島への旅で乗った貨物船に比べると、やはり内装や船室が豪華である。靴を脱いで上がれるようになっているので、自分たちの居場所を確保する。
時折外に出て、風に当たる。観光客も多いのか、外で写真を撮っている人は多い。ほどなくして利尻島が見えてくる。利尻富士は、中腹あたりから雲に覆われている。登山の日は翌日と決めているので、どうか晴れてほしいと願う。フェリーは予定通り、1時間40分ほどで利尻島に到着した。
フェリー到着後、船を背にして右側に岬が見える。調べると「ペシ岬」というらしい。登っていけそうであったが、この日は宿に到着することのほうが優先なので、まずは宿の場所を調べて向かう。
この日の宿は「民宿 夢海(むかい)」。なかなかよいネーミングではないか。チェックインを済ませて、荷物を置く。チェックインの時に、登山計画書に記入。お宿で登山計画書を出すことになるとは、登山客の気持ちを引き締め、万が一の対策をしっかり講じている。夕食が18時30分からと聞き、近くのコンビニ(エブリワン)まで買い出しに向かう。
途中、ライダーハウス「眉倶楽部」がある。興味深そうに眺めていると、マスターと思しきヒゲのおじさんが、「ご飯だけでも食べていってね」と声をかけてくれた。今回は日程の都合上、立ち寄れず残念だった。
エブリワンの買い出し終了後、夕食。海の幸を堪能した、と言いたいところであったが、実は海産物に好き嫌いがあり、心から楽しむことができないのがこれまた残念であった。特に、利尻のウニは有名だが、俺はあまりウニが好きでない。同行のHYがウニをこころよりうまそうに食べているのを見て、「本当においしいんだな」と思った。夕食後に携帯トイレを購入し、風呂に入った。窓の外は、暗くて見えなかった。
風呂の後には、エブリワンで買ったビールを1本だけ空けた。翌日は4時起きだ。ビールを飲んだあとは、さっさと布団に潜り込んだ。

□8月22日(木)
この日は、朝4時になるはずの目覚ましよりも少し先に起きた。利尻山への登山の一日の始まりだ。
持ってきた荷物のパッキングを終え、5時に宿の主人の車で登山口のある北山麓野営場へ。宿からものの10分ほどで到着した。野営場には何組かのグループが、準備運動をしている。彼らも、利尻山に登る人たちである。
ところで、利尻山には「利尻ルール」というこの山独自のルールが制定されている。これは、自然環境の急速な悪化が続く利尻山を守るために、2008年に利尻山登山道等維持管理連絡協議会によって制定されたもの。

1) 携帯トイレを使う
2) ストックにキャップをつける
3) 植物の上に座らない、踏み込まない

という3つの項目を呼びかけている。
我々は携帯トイレを事前に購入していたので、それを持って入山。ルールを守りながら山を楽しむことを心に誓った。
利尻山は多くの花が咲くことで知られている。俺は花の種類をよく知らなかったので、とりあえず写真だけ撮ることにした。山は2合目の野営場から登り始め、3合目に甘露泉という湧き水が出ている。7合目あたりまでなだらかな登りが続き、その後は急な登りになる。9合目からはさらに急な登りの上、ガレ場となるのでロープを使いながら登っていく。山頂に着いたのは10時前。5時間近くで登ってきたことになる。
途中までは礼文島が見えていた利尻山も、山頂付近はガスっていて眺望はゼロ。雨が降らなかっただけよしとしよう、ということで早々に下山を決定。下りもなかなかタフな道だった。午後2時40分頃に野営場に到着、靴を洗っていると夢海の店主が迎えにきてくれた。宿のこういったサービスは、たいへんありがたい。
帰りの車の中で、主人がこんな話をしてくれた。
「中には、海に足をつけて、そこから利尻山に登る人もいるんだってね。」
なるほど、海岸から一気に登っていく利尻ならではの、山の楽しみ方だと思う。前述のライダーハウス「眉倶楽部」のウェブサイトにも、同じようなことが書いてあったような気がする。千葉だと富山あたりでできそうだ。
山から下りてきてヘトヘトではあったが、ペシ岬からの眺望も気になったため、風呂の前に行ってみることにした。途中、利尻の警備にあたった会津藩士の墓を見つつ、岬の頂点へ。西に礼文島、遠くサハリン、稚内が見えた。利尻山は、まだ雲に包まれていた。フェリーが礼文島に向けて出航した。明日は礼文島だ。そう思って、夕焼けに染まりつつある岬から下りてきた。
利尻登山を無事に終えた我々は、エブリワンの手前にあった佐藤商店で大量の酒を購入し、夜宴に備えた。その後風呂に入ったが、この日は我々しか宿泊客がいないということで、景色がよくて規模の大きいほうの風呂を用意してくれた。ペシ岬や海を眺めながら、しばし登山の思い出に浸った。夕食も海の幸をふんだんに使った贅沢なものであった。ウニの土瓶蒸しは、俺にも自然に入ってくる味わいであった。
その日の夜は、無事の下山を祝してたくさん飲んだ。いろんな話をして、満腹になって寝た。
さて、翌日は礼文島だ。

(続く)

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