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「はやぶさミリオンキャンペーン」の楽しみ方

JAXAが「星の王子さまに会いにいきませんかミリオンキャンペーン2」というキャンペーンを4月10日より始める。
これは、応募者の名前や想いの詰まったメッセージ、イラストを、2014年打ち上げ予定の小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載し、宇宙へ送るというもの。
私の知る限り、同様のキャンペーンは過去に2回行われている。火星探査機「のぞみ」と、小惑星探査機「はやぶさ」である。「のぞみ」は残念ながら火星の軌道に入ることはできなかったが、27万人の名前と共に今も太陽系のどこかを飛び続けている。「はやぶさ」に搭載されたターゲットマーカーは、無事イトカワに送り届けられ、半永久的にイトカワに留まり続けるという。いずれも、夢のあるキャンペーンとしてJAXAの取り組みに敬意を表したい。

さて、私の手元には、最近amazonで手に入れた松浦晋也氏の著作「恐るべき旅路」がある。この本は前述の「のぞみ」構想から火星周回軌道断念までの、苦難に満ちた旅を綴っている。
その中で、「あなたの名前を火星へ」として名前を宇宙に送り届ける企画のことに触れている部分がある。
当時はインターネットではなく、ハガキで名前を集め、それを宇宙科学研究所(JAXAの前身)の職員が切り取り、縮小コピーしていたそうだ。
27万通という、気の遠くなるようなハガキを切り取る職員たちは、はじめは「この忙しい時に」とイヤイヤ作業をしていたらしいのだが、そのうち自分たちから進んでハガキを切りに行き始めたという。
なぜか。ハガキには、その名前にまつわるエピソードや、「のぞみ」への応援メッセージであふれていたのだ。
名前は全て切り取られ、アルミ板20枚に焼き付けられて「のぞみ」のバランス・ウェイトとして搭載されたそうだ。

この話を聞いて思うのは、「自分の名前を宇宙に飛ばすだけではないんだ」ということである。大好きな人の名前を書いたり、進学しても離ればなれにならないように、仲間の名前を書いたり。結婚を控えて旧姓を書いたり、幼くして命を落とした我が子の名前を書いたり。人生が刻まれたそれらの名前を切り取る宇宙研の職員の方は、どれほど心強く思ったことか(実際作業してないから分からないけど)。
そんなキャンペーンが、また始まる。「のぞみ」の時と違って、今回はインターネットでも受付を行うということであった。しかし、このキャンペーンを心から楽しむためには、やっぱり手書きでメッセージを伝えることをお勧めしたい。すばらしい成果を残して大気圏に消えて行った「はやぶさ」の後継機が、再び私たちに大きな夢、希望を与えてくれるイベントなのだ。ぜひとも自分の「想い」の丈を、宇宙研に届けたい。

なお、キャンペーンのページを見ると、「はやぶさ2」に寄付をした人の名前はターゲットマーカー、地球帰還カプセルの両方に名前が刻まれるとのこと。
気持ちを目に見える形で表現したい方は、プロジェクトへの寄付という方法での応援もある。

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