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鹿児島への旅 第二章(その2)

7月20日(金)
今日は5時に目が覚めた。
天気は曇り。鹿児島に来る前には週間予報は晴れだったので、どうしたものかと思う。
今朝のニュースでは、打ち上げ当日(21日)まで曇り、または雨の予報になっていた。
マスコミ向けのブリーフィングでは、ロケットを打ち上げた直後に雲の中、なんてこともあるとのことであった。
今は、フェリー乗り場で荷物を積むのを待っている。あと30分ほど時間がありそうだ。
鹿児島から種子島までは、3つのフェリーが出ている。プリンセスわかさ、はいびすかす、新さつまである。今回乗るのは貨物船の新さつま。プリわか、はいびすかすが確保できなかったため、新さつまとなった。実は、今回の旅でもっとも気になっていたのがこのフェリーへの乗り込みである。フェリーに乗るのは20年ぶりぐらい、自分で運転して乗り込むのははじめてなので、勝手が分からない。とりあえずお金の払い込みは終了したが、これからどうなるのか。係の方の指示を待つことにしたい。

南日本新聞を読むと、1面に「H2Bあす打ち上げ」の見出しでトップ記事になっていた。
今回の3号機の打ち上げが成功すると、今後の打ち上げは三菱重工業に移管になるという。
民間による宇宙開発といえば、アメリカでISSにドッキングを成功させたものがあったっけ。これからは国による宇宙開発だけでなく、民間の力を活用した宇宙開発が本格化していくのかもしれない。

雨が激しくなってきた。波は穏やかなので船の運航に影響はないのだろうが、雨具はちゃんとしたのを持ってきていない。今後の行く末が心配になるような雨である。野宿じゃなくてよかった。

Dsc01883
鹿児島新港からの風景

10:00
フェリーへの荷物の積み込みが始まった。車を預けていった人たちは車内にいないので、係の方たちが手際よく車を積んでいく。程なくして、俺も船のそばまで移動するよう伝えられた。
フェリーへは、車両はバックで積み込む。車が3列になっていて、指定された場所へつける。誘導の方は、親切に場所を案内してくれた。きっと、俺のような素人がたくさん乗船するような貨物船なのだろう。
船に乗り込んだあとは、客室へ。フェリーの入り口付近に、昇り階段があるのでそこを上がる。
上がったところから船の後ろのほうに進んでいくと、突き当りが客室だ。扉の奥にまずは喫煙所があり、そのさらに奥に雑魚寝できるカーペットの部屋がある。テレビでメジャーリーグの中継もやっていた。
客室についたときには、すでに何人かの人が眠りについていた。客室は思いのほか涼しく、むしろ寒いくらいであった。半袖のシャツ1枚だったので、何か持ってくればよかった。
客室でゴロゴロしていると、船が陸を離れた。ゴウンゴウンと音がして、いよいよ種子島に向かって出発なのだ、と思った。それにしても、寒い。持ってきた新聞紙を体にかけて、寝た。

12:00
あまりに寒いので、外に出ることにした。喫煙所のソファー横にある客室入口の扉を出ると、そこはまさしくフェリーのそれであった。進行方向に向かって右側をずっと眺める。すると、そこには指宿温泉の町並みが広がっていた。
携帯電話のGPSを働かせると、まもなく開門岳が近いことを示している。かつて登った山というのは、そこに良い思いでがあれば何度でも登りたくなるというものだ。この日は雲のため、残念ながら山容をすべて拝むことはできなかった。しかし、薩摩富士の名にふさわしい、堂々とした山であった。
しばらく、外と喫煙所の間を行ったり来たりした。喫煙所には自販機が併設されていて、ここでコーヒーを買って飲んだりした。客室内の人の数は10人ほど。余裕のある客室であった。

13:00
湾内を出ると、波が少し高くなるのを感じた。波を切って進むフェリー。早い船だと思っていたが、後方より猛然と追い上げてくる小さな船がある。高速船ロケットだ。ロケットは、脅威の末足を見せる競走馬のように、われわれの船を追い抜いていった。その姿もなかなか格好のいいものであった。

Dsc01894

14:30
まもなく到着のアナウンス。
客室から出て、車に乗り込む。波はそれほど高くなかったので、酔いはなかった。しかし、若干平衡感覚を揺さぶられるような感じではあった。
車内にてしばし待つ。エンジンをかけるのがためらわれたため、陸との渡しになっている部分(なんというのだろう)が出てくるまで暑い中待った。
扉が開いて、係の方の指示で外に出た。出口は、接岸したところから前の車に従って左へ。
ようやく種子島にやってきた。鹿児島に着いてから「1年半ぶりか」と思うことが何度かあったが、種子島に着いたこの瞬間も、やはり「1年半ぶりか」と思うのであった。
まずは島内のガイドを手に入れるために、観光案内所へ。前回着たときと同じ、よくできたガイドを手に取った。

15:00
そして、いよいよ出発である。まずは、中種子にある知り合いの家に行く。
ナビに従い、目印となる商店へ。道には車はほとんどおらず、気持ちがいい。冷房を切って、窓を全開にして走る。
商店ではキンカンがほしかったが、売っていなかったので水とポテチを購入。そのついでに知り合いの家の場所を尋ねる。
知り合いはあいにく不在にしていたが、前回たいへんお世話になった方だったので、ご両親に挨拶だけでも、と思い寄ったのであった。
この日はお母様が在宅であったので、前回のお礼を申し上げた。お母様からは、ヤクルトとミルミルを2本ずついただいた。この島の方は、どこまでも温かい。
冷蔵庫で冷やされたヤクルトがぬるくならないうちに、1本いただいた。そして長谷展望公園に向かう。
途中、あまりガソリンは減っていなかったが、給油を行った。スタンドのおじさんに「中種子に温泉はありますか?」と問い合わせたが、ないとのこと。国道沿いには大和温泉があるということを教えてくれた。以前、種子島在住のEさんと入った温泉だ。

15:30
長谷展望公園は、利用者があまりいないのか、ナビに出てこない。ロケット見学者のために道案内はついているので、それに従い行ってみる。
この時点では、車は駐車場の2割ほど。公園は海に向かって開けていて、だんだん下がっている。ロケットを展望するには、もってこいのロケーションである。
ここはJAXAの紹介する3つの公式展望所のひとつで、カウントダウンもあるという。奥のほうに進んでいくと、立ち入り禁止の柵の前にテントを場所取りをしている人がいる。
熱心なファンもいるものぞ、と思っていたら、若者がだれかと電話で話している。どうも、機体を射点に移動するための時間と、そのアシを求めているようであった。
機体の移動はすでに情報を持っていたため、19時30分であることを伝えてあげたら、彼に「ついでに運んでいってもらえませんか?」と聞かれた。
車には人を乗せるキャパシティがあったので、それはOKと答えた。彼の名前はFくん。九州の旅をしていて、その果てにロケットの打ち上げを見に来たのだという。
彼のテントから必要な荷物を取り出し、まずは大和温泉へ。テントは、これまた近くのおじさんが見ていてくれるという。
温泉は350円で、本物の温泉である。もっと客でごった返していると思いきや、人の数はそれほど多くなかった。温泉に浸かって、汗を流した。気持ちよかった。
さて、温泉を上がると、Fくんがもう一人の知り合いに電話をかけた。彼は、自転車でフェリー乗り場から向かっているのだという。その彼を拾いに、近くの郵便局に向かった。

17:50
自転車でやってきた彼の名前は、Aくん。自転車で西之表から南種子までは相当あるな、とは思っていたが、折りたたみの自転車でやってきた彼は、相当なファイターである。疲れきっていたが。
とりあえず、機体移動を見るためにやってきたので、ロケットの丘展望所に向かった。
途中、VABの見えるところで、3人で記念撮影。その後、ロケットの丘展望所の位置を確認して、種子島宇宙センターへ。H-IIロケットを見たり、竹崎観望台を眺めたりした。
ロケットの丘展望所は、多くの人がいて狭い駐車場は満車になっていた。そこで、そこから少し種子島宇宙センターに近い場所でいいところがあったので、そこから機体移動を見ることにした。

19:30
はじめは我々3人しかいなかったところにも、ちらほら人が集まり始めた。最終的には10人前後になった。

19:34
VABから、ロケットが姿を現した。はじめにロケットを固定するような部品(あとで調べよう)が見えて、そのあとにロケット本体が現れた。ロケットの姿は、やたら神々しい。これが人工物なのかと思うと、人間の技術の高みがどれほどのものなのかと思う。
ロケットは、ゆっくり、着実にその歩みを進めていく。口々に感想を述べながら、その行方を見守るギャラリー。見学者の一人が、虫除けを貸してくれた。蚊がたくさん集まっていたので、ありがたい。
ロケットは、無事第二射点に移動を完了したようだ。

Dsc01918

20:30
ロケットの打ち上げが終わったら、腹ごしらえである。
町役場の近くに、ちょうちんが並んでいる通りがあったので、その中にあるCAFE&BAR GARDENという店に入った。店はこじんまりとした感じで、客は我々3人のみであった。
ノンアルコールカクテル「はやぶさ」で乾杯し、その後ピザなどで空腹を満たす。Aくんはあまりまともなものを食べていなかったようだったので、よい栄養補給になったのではないか。
お店のおねえさんは、インギー鶏というのが島の名物だということを教えてくれた。
ごはんを食べた後、3人には眠気が感じられた。長谷展望公園で寝ることにした。

22:00
長谷展望公園には、4割ほどの車がすでに泊まっていた。車中泊、またはテント泊の人であろう。
目立たないようなところに車を停めて、ほかの二人の荷物を降ろす。浅海くんには申し訳ないが、二人を収容することはできないので、自転車とともに荷物を出してもらった。
はじめは冷房をつけっぱなしにして寝る予定だったが、隣の車が窓を開けっ放しにしていたので、エンジンを切って寝ることにした。暑いけど、冷房をつけた車はエンジンの音が短い周期で変わるのでうるさかったのである。

(続く)

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