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チリンの鈴 を観る

友人・知人と4人でやなせたかしのアニメ映画「チリンの鈴」を観た。
詳しくはウィキなど見ていただければ分かると思うが、この映画は尋常ではない。

注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


チリンは首に大きな鈴をつけた、1歳の子羊である。彼は母親と仲間と牧場で暮らしていたが、ある日の夜、一匹狼のウォーが牧場にやってきて、羊たちに襲いかかった。逃げ遅れたチリンをかばい、チリンの母はウォーに殺されてしまう。
チリンはウォーに復讐しようとするが、ウォーはチリンに向かって言う。「お前と俺では生きる世界が違う。俺が生きているのは、殺すか殺されるかの世界だ」
それに対して、チリンは言う。「僕は黙って殺されるなんて嫌だ。僕は強くなりたい。」
チリンは羊の群れから離れ、敢えてウォーの軍門に下り、ウォーに生き抜くための知恵と力を授かる。

ウォーとともに戦いに明け暮れるうちに、チリンには牡鹿のような角が生え、目つきは変わり果ててしまう。チリンがウォーに師事して3年が経つと、チリンはその名前を周囲にとどろかせるようになっていた。
ある日、ウォーはチリンをかつての故郷に連れて行く。ウォーはチリンに向かって「お前は羊たちを殺すことができるのか」と問う。チリンは「殺さなければ殺されるのが獣の掟」と言い、番犬を退けて羊小屋に侵入する。羊たちは驚き、逃げまどうが、かつての自分がそうであったように、逃げ遅れた子羊を必死でかばう親羊の姿を見てしまう。動揺するチリンの背後にウォーが迫り、羊たちに襲いかかろうとする。チリンはウォーを止めるため、その角でウォーを倒してしまう。ウォーは息絶え、チリンは親の仇を果たすことになる。だが、小屋の羊たちは変わり果てたチリンの姿に、それがチリンであることに気づかずにじっと隠れていた。自分がもはや羊たちの群れには戻れないことを知ったチリンは、ひとり山へ戻っていく。

山には冬がやってきた。降りしきる雪の中、チリンが身に着けていた鈴の音が風に乗って聞こえてきたが、その後チリンの姿を見た者はいなかった…

…非常に重いストーリーである。
間違いなく、今年観た映画の中で断トツのトラウマムービーである。

一見しただけでは、作者の意図が伝わってこない。
母の言いつけを守って暮らしていた羊が、狼によって理不尽な死を迎える。運命を変えるために戦った子羊も、決して幸せになることはできずに群れを去る。
この映画は、決して子ども向けのアニメではない。大人が、自分の生き方を考えるのに何かしらのヒントを与えてくれる映画かもしれないが、観ても何も得るものはないかもしれない。
いずれにしても、生と死について深く考えたい人にお勧めしたい映画である。

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