八ッ場(やんば)ダムの記事がヤフーのトピックスに上がってた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090316-00000019-maip-soci
ご存じの方はそれほど多くないと思うが、八ッ場(やんば)ダムというのは群馬県の山間にある温泉地を破壊してできるダムである。50年以上も前に周辺地域に甚大な被害を与えたカスリーン台風というのがあって、国は大型台風が来ても下流域に水害が及ばないようにこのダムを計画した。でも、周辺のダム整備が進み、八ッ場ダムはいらないんじゃないかということで大きな反対運動もたびたび起こったと聞く。
でも、ダムの建設はストップしなかった。みんな建前では「無駄なダムはいらない」なんて言うけれど、結局ダムの建設はストップしていない。3年前に野党が八ッ場ダムの建設をストップさせるためのマニフェストを掲げたけれど、こっちもそれほど話題になっていないようだ。
八ッ場ダムは今や、誰が必要としているか分からない。今さらなのかもしれないけど、建設を進めるかどうかはもう少し議論を深めてもいいと思う。本当に無駄だとわかったら、途中でやめる勇気も必要だと思う。そうしないと、大切なものを永遠に失うことになってしまう。
水没する温泉地は、川原湯温泉という。小さな温泉街に3つの公共浴場を持つ温泉だが、古の時代から続く由緒正しい温泉である。毎年1月20日に行われる温泉も非常にユニークなものである。
ヤフーの記事を見て興味を持った人がいるならば、ぜひとも川原湯温泉を訪ねてほしい。そして、山に響くブルドーザーの音を聞いて、開発されつつある温泉街を眺め、最後に車ですこし西に行ったところにある「八ッ場ダム資料館」を訪れてほしい。
俺は、八ッ場ダムの建設に反対している立場の人間である。ぜひ、八ッ場ダム資料館は批判的な視点で眺めていただきたい。

△毎年1月20日に開かれる奇祭「湯かけまつり」。紅白に分かれてお湯をかけ合う。
その後お湯でくす玉を割って、出てきたニワトリを奉納するという神聖な儀式

△川原湯温泉の街並み。坂にしがみつくようにお宿が軒を連ねている。